うつ病で休職して2ヶ月半後に実家に帰省し、実家でのより良い生活環境により、うつ病による意欲の低下は止まり、元気になっていきました。
ただ、実家だと、外出しにくいという欠点がありました。
なぜなら、子どもの頃から僕のことを知っている近所の人たちがいるからです。
実家は綺麗だから元気になった?
福岡の実家に帰ってからは元気になった気がします。
名古屋のアパートはゴミ屋敷になり、捨てなければならないゴミが山のように溜まっています。
つまり、生活環境は最悪だったのです。ゴミだらけの部屋に住んで健康がよくなる人はなかなかいないでしょう。
一方、実家は綺麗でした。父も母もよく掃除をする人でした。母は日々掃除をしていましたし、父は休みの日曜日にまとめて清掃する人でした。
なので家が綺麗でした。清潔でした。
綺麗な部屋に住んでいるだけで心も明るくなりました。
やっかいなのが近所の人
子ども時代を過ごした地元福岡県北九州は、就職先の名古屋と違ってゆっくり時が流れているようでした。
北九州市は約100万人都市ですが、かなり田舎ですので、そのように感じたのだと思います。
やがて実家で元気になると外出するようになりました。
しかし、外出に関しては一つ問題がありました。
それは近所の目です。
僕は実家に1週間滞在すると、名古屋のアパートに3日間滞在する感じの日々を過ごしていました(名古屋へは心療内科への通院のため帰っていました)。
1ヶ月に換算すると、20日くらいは実家にいることになります。
「名古屋で就職したと聞いていたあそこの家の長男が、なぜかほぼ毎日実家にいる」
あなたが近所の人だと気になりませんか?
僕の場合、近所の人が気になっているのではないか?と気になりました。
近所の人に会ったら、必ず会話をしなければなりません。
近所の人から「あれ?久しぶり、帰ってきたの?」とか聞かれるわけです。
もしかしたら、「あれ?まだこっちにいるの?仕事は?」とか聞かれるかもしれません。
正直に答える必要はありませんが、嘘をつくにしてもどんな嘘を言えば良いのかさっぱりわかりません。
土日祝日に近所の人に会ったのなら「今月は北九州で長期出張なんですよ」と言えますが、平日にも関わらず実家で過ごしているのですからその理由は使えません。何を理由とすればいいのかわかりません。
実家はすごく居心地が良かったので僕は確実に元気になっていきましたが、近所の人に会うことだけがやっかいなことでした。
恐る恐るマンションの階段を下る
僕の実家のマンションは出入口が1つ、階段が1つでした。
そして、我が家は5階に住んでいました。
マンションの住民はよく出入口や階段で雑談をしていました。
4階で談笑していることもあれば、2階で談笑していることもあり、出入口外でしていることもありました。
そこで、こんな風にして外出していました。
- 家の玄関を恐る恐る開けて5階に誰もいないことを確認し外出します。
- 耳をすまして階段を恐る恐る降ります。
- 談笑や誰かが登ってくる音が聞こえると退却します。
- 誰かが登ってくる音の場合は、数分後に再チャレンジ。
- 談笑の場合は、1時間後に再チャレンジ。
なぜ談笑の場合は1時間後にチャレンジなのかというと、噂好きなおばちゃん方の井戸端会議は全く終わらないのです。
10分、20分では終わりません。なので1時間後に再チャレンジしていました。
外出を控えてしまう
こんなことを繰り返しているとだんだん疲れてきました。
「よし!ここまで歩きに行こう!」と思って家を出たのに、近所の人が談笑しているから行けないわけです。
行きたくないのに行かなければならないのも辛いです。
でも、元気があって外へ行きたいのに行くことができないのも辛かったです。
そこで、初めから外出しない!という選択をすることも多々ありました。
最初から行かないと考えておけば、行けなかったときにがっかりすることはありません。
せっかく元気になって、外出する元気も出てきたのに、その元気をうまく活用できないもどかしい時期でした。
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