実家の6匹の猫と過ごしたら少しずつ元気になった話

初めて訪問する方へ。うつ病時代のまとめ「社内ニートでうつ病になり休職のまま退職したサラリーマン時代のブログ」にて初めの記事から読むことができます。

今まで休職では、約2ヶ月半に渡り名古屋のアパートでひとりぼっちで過ごしてきましたが、その後実家に帰ってからは気分はよくなりました。

我が家には6匹の猫がいたのですが、それは猫のおかげなのではないか!?と思った話です。

猫、寝室へ侵入

僕の両親は共働きでした。僕は毎朝9時ごろに起きていましたので、両親ともにすでに家を出た後でした。

「トイレに行こう」

寝ていた和室からトイレへ行くには居間を横切らなくてはなりません。

和室の襖を開けると、ドバッと3匹の猫たちが入り込んできました。

「あぁ、そうだった」

猫の侵入を防ぐ我が家の工夫

我が家では猫たちは居間のスペースにしか滞在できないことになっています。

そのため猫たちは常に他の部屋へ行く機会を伺っています。

居間につながる扉は3つあるのですが、その扉の開閉時を狙って他の部屋への侵入を試みるのです。

そして、我が家族は扉を開閉する時には猫たちの侵入を防ぐための工夫をしていました。

例えば、以下のような工夫です。

  • まず足が出せるくらいの最低限の幅だけ開ける
  • 開いたスペースから足を出して猫たちに牽制する

まず足が出せるくらいの最低限の幅だけ開けることで、一気に複数の猫が部屋に侵入することを防ぎます。1匹ずつしか侵入できない状況を作ります。

次に、開いたスペースから足を出して猫たちに牽制をすることで、猫たちは引き下がらせます。

こうして、猫の侵入を許さずに扉を開け閉めできるのです。

久しぶりの帰郷で工夫を忘れた僕により猫全員が侵入

僕が実家に帰ったのは1年ぶりくらいのことでした。そのため僕はこの工夫をする習慣がすっかり亡くなっていました。

その結果、僕は簡単に猫たち3匹を寝室へ侵入させるようになりました。

さらに、その結果、他の部屋へ侵入することに興味を見せていなかった他の猫3匹たちまでも、「こいつはガードが甘いから、俺らでも他の部屋へ侵入できるんじゃない?」と思い始めたのか、徐々に侵入を試みる猫たちは増えました。

最終的には、僕が毎朝トイレへ行くタイミングに、6匹全員が和室への扉前で待つようになり、僕が開けるなり全員が侵入するようになりました。

猫と二度寝する幸せ

初日は驚きました。そして、「あぁ、もうっ!!!」と怒りを感じました。

他の部屋に侵入した猫たちは、いつもと違う環境に興奮するのか、押入れの奥、本棚の上などの捕まえにくい場所に行ってしまうのです。

「ああ、めんどくさい」

そんな僕の心情も知らずに猫たちは部屋に入るとゴロゴロと喉を鳴らして僕の布団へと入って行きました。

冬だったので居間は寒かったのでしょう。それに対して和室には僕が使っている布団があります。

猫にもそれが暖かく見えたのでしょう。

気持ち良さそうに寝ています。

「めんどくさいから、もういいや」

そう思ったのでトイレに行った後、猫たちと二度寝しました。

この二度寝は本当に幸せでした。

幸せなんて、久しぶりに感じました。

「一緒に寝ると暖かいね。生きてるみたい。ありがとう」とよくわからないけど猫にお礼を言いました。

昼間は一人なので猫に癒される日々

昼前には起きて、猫を居間に戻して、猫を撫でたり、猫じゃらしで遊んであげたり、話をしたり、そんな毎日を過ごしていました。

「お前はいいよね。何も考えなくても生きてられるし」

「猫になれた幸せだろうな」なんてこともよく思いました。家猫なら幸せかもしれませんが、野良猫なら苦労するかもしれません。もしかすると、家猫は狭い家の中のことしか知らないのでかわいそうで、野良猫は広い世界を知っているから幸せかもしれません。

「だから、やっぱり人間がいいのかな?でも、人間も苦労は多いよ」なんて猫に話しかけながら、結局は結論は出ませんでした。

アニマルセラピーとでも言うのでしょうか?

僕は日々猫に癒され、少しづつ元気になり幸せを感じるようになりました。