北九州予備校はやばい!?小倉駅校の大志寮で浪人した僕が実態を紹介

北九州予備校で浪人を検討してるけど、実際どうなの?

浪人するかどうかを考えている人や、予備校選びで北九州予備校を考えている人は、この記事を読めば、北九州予備校の雰囲気がわかります。

なぜなら、現役時代に大学受験に失敗した僕自身が、北九州予備校の選抜クラスの学生だけが入寮できる大志寮で1年間間浪人生活をしました。つまり、1年間にわたり、北九州予備校の文化100%の中で生きてきた、生粋の北九州予備校生です。

この記事では、「継続は力なり」、「努力は実る」、「受験は団体戦」などのモットーを掲げる古き良き文化が残り、とにかく勉強しかさせない厳格な校風を持つ、北九州予備校での生活や雰囲気を紹介します。

この記事を読み終えるころには、北九州予備校があなたに合っているかどうかがわかるはずです。

  • この記事の疑問
    • 北九州予備校って、どんな予備校?
  • 答え
    • 勉強しかできないから、圧倒的勉強時間を確保できる
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北九州予備校入学と大志寮への入寮の経緯

自宅最寄りの私立高校に通っていましたが、自称進学校ではありましたが実質進学校ではなかったこともあり、現役時代の大学受験は散々な結果でした。

  • 北九州市立大学経済学部不合格

その他、様々な7つの大学から不合格通知をいただきました。つまり、受験した全ての大学から不合格通知を頂きました。詳細は以下の記事に書いています。

404 NOT FOUND | あい言葉は「LaLaLa」
うつ病、アルコール依存症、休職、大学全落ちなどの大学教員のブログ

高校生の僕にとって無駄に終わった受験料はとても高かったですし、偏差値40以下だったとは言え、受験失敗とは失敗の代表例なので落ち込むわけです。自分の存在価値が否定されたような感じです。大人になれば受験なんて人生の様々な出来事の一つでしかないのですが、当時まだ子どもだった僕にとってあんなにはっきりと合否を通告される出来事は深く心に残る出来事でした。

僕は地元の小さな会社から内定を頂いていたので、就職する予定でした。

しかし!!

悔しいままで終わりたくないと思ったのです。そうだ!浪人しよう!!

あいこと
あいこと

浪人に対して、不安もありました。

もしかしたら、また失敗するかも・・・。とか。

でも、今は浪人してよかったと思いますので、かなり多くの人に浪人することをオススメしています。

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親に必死で浪人することをお願いし、「北九州予備校ならいいよ」ということで入校しました。

さらに、そこに姉が入ってきました。

あんたは厳しいところなら絶対にやれる。

でも、甘いところに行くとダメになる。絶対に寮に入った方がいい。

北九州予備校の1年間の寮費用は80万円くらいでした。それを姉はその日のうちに親に渡しました。

後日、北九州予備校にてテストを受けて、僕は選抜生だけが入寮できる大志寮へ入ることが決まりました。

その入寮に関する面談はバブル期に倒産した有名な銀行の元行員だったというチューターが担当しました。過去に受けた模試やセンター試験の点数、志望校などをもとに、どの寮に入るのかを決めるものでした。

彼は、僕の熱い想いをわかってくれたのか、成績は足りませんでしたが「入寮するなら絶対大志寮だから、大志寮にしましょう」と寮が決定しました。(実は、僕は高校2年生のときから北九州予備校小倉駅校でお世話になっていたので、そういうことも考慮されたのかもしれません。)

  • 大志寮は選抜生だけの寮だけあって、寮生150名のうち文系学生が10名くらいしかいなくて、残りは全て理系。
  • そのうち50%は東大京大などの旧帝国大学理系や東工大、医学部志望というような感じでした。
  • 「文系は、理系を諦めた人」という雰囲気があり、なんとなく劣等感を感じました。

こうして、僕の浪人生活は始まりました。

寮の窓に鉄格子はないけど刑務所みたいな部屋

思い出せる範囲で、北九州予備校小倉駅校大寮生だった僕の浪人生活や寮の様子を紹介します。

あいこと
あいこと

時間割や施設様子などは当時と今とでは少し違うようです。

僕の部屋は大志寮の6階で、窓から福岡教育大学附属小中学校が見える方の部屋でした。

よく北予備の寮は某国の収容所に例えられます。

うわさ

逃げ出さないように窓に鉄格子がはめてある

そんな噂話がありますが、僕の部屋に鉄格子なんてありませんでした。窓から見える北九州小倉の景色を勉強のストレス緩和のためにぼんやり見ていたものです。

一方で、普通ならあるものが、ありませんでした。

それはトイレや風呂です。

大志寮の個人の部屋には、トイレや風呂はありません。

えっ!?

トイレと風呂はどこにあるの?

風呂は大浴場が1階に、トイレは各階に共用トイレがありました。

部屋に何があるかといえば・・・。

  • ベッド
  • クローゼット
  • 本棚

これだけだけです。初めて入ったときは、刑務所の個室みたいだと思いました。

トイレットペーパー事件

トイレの話で思い出したことがあるので、トイレにまつわる事件を紹介します。

8月のある日、1つ上のフロアである7階の寮生全員が寮長に呼び出されるという出来事がありました。

なにが起きたのかというと、誰かが、トイレットペーパーをまるまるトイレに捨てて、トイレを詰まらせたという事件でした。

さらに、トイレットペーパーの芯の部分には吸い終わった後のタバコが詰め込まれていたそうで、該当するトイレを利用する寮生たちが呼び出されて詰問を受けたということです。

結局、犯人は名乗り出なかったため、7階ではなく、別のフロアの寮生がわざわざ7階でそれをやったのではないか?などさまざまなうわさが流れていました。

この手の事件は、寮では数年に一度は起こっているようなので、寮長は「またか。今年もなんか。」という感じで、がっかりしていました。

あいこと
あいこと

予備校も寮も、僕らの行動なんて、過去の経験則から予測しています。

99.9%くらいのことは、寮長の手にかかればお見通しです。

個室の鍵がないけど各フロアに監視カメラがある

驚くかもしれませんが、部屋の鍵が存在しませんでした。誰でも開けて、侵入することができます。

でも、それはできません。

なぜかと言うと、北予備の寮には他室訪問禁止というルールがあり、足が一歩でも他室に入れば、1週間の自宅謹慎処分となりました。

さらに各フロアの廊下に監視カメラがあり、寮長は常に見張っているわけです。

あいこと
あいこと

本当に、常に見張っています。

僕たちが寮の廊下や部屋の前で談笑しているのを寮長がカメラで発見すると、館内マイクを使って怒りの注意が飛んできます。

お前ら!あんなに言っとるやないか!

他室訪問したら1週間自宅謹慎になるんやぞ!!!

寮長は、ルール違反に近い行為をするだけでも注意を飛ばします。

じゃあ、談笑はどこでするのか?

1階に談話室なるものがありましたので、そこで談笑をします。でも、僕は寮でも予備校でも仲良い人がいない一人ぼっちタイプだったので使ったことがありません。

外部との連絡は公衆電話

携帯は持ち込み禁止なので、外部と連絡する手段は公衆電話しかありません。

寮の1階に公衆電話が設置されています。5〜7台くらいあったように記憶しています。

寮生によっては、頻繁に家族に連絡している人もいましたが、僕は2度しか使ったことがありません。

  • センター試験の自己採点結果の報告と前後期課程の出願先の相談
  • 退寮時に「荷物多いから、14時に車でピックアップに来て」という連絡

これらを両親にしただけです。

僕の自習時間のデータとか、模試のデータとか、そういうのは両親にも届けられています。自分から連絡する必要はないと思います。

それに、北予備の寮生はめちゃくちゃ忙しい。時間がない。公衆電話を使う時間がない。早く寝たい。

そんな感じもあって、公衆電話は2回しか使いませんでした。

寮長が怖い

寮長はルールを破らせないために、ルール違反に近い行為をするだけで厳しく注意します。

  • 他人部屋の前で談笑
  • 門限ギリギリに帰寮

寮長は顔を体も厳つく、めちゃくちゃ怖かったです。

こんないかにもその筋っぽい人が、北九州予備校の選抜生寮である大志寮の寮長だなんて、まさに適任だなと思うほど、見た目も中身も怖かったです。

その怖さから、ルール違反しようなんて思い立ちもしませんでしたし、寮内の秩序は保たれていました。

もちろん、義理と人情を大事にする人でしたので、優しくもありましたよ。

自習時間月200時間越えを可能とする1日の生活モデル

北九州予備校の学生はとにかく勉強量が多いです。

寮生になると、さらに勉強量が多くなります。だって、勉強以外にやることがないのです。

あいこと
あいこと

僕の1日のスケジュールを紹介します。

自習だけで月200時間を超える勉強生活を実現できます。

起床と食事

朝はいつ起きてもよかったのですが、部屋から出られるのは6時50分からでした。もちろんトイレに行くとかはOKですよ。

僕の場合は、以下のような感じでした。

  • 6時30分くらいに起床
  • 自作の100マス計算(引き算、掛け算、足し算)を行う
  • 前日の夜の自習部分の復習をさっと行う
  • 6時50分に部屋を出る

起床時間に関してはルールがなかったので、早い人は5時頃に起きて部屋で勉強をしていたようです。

100マス計算をすることによって脳が活性化するのではないかと思いやっていました。いつも1分切るくらいのタイムでしたが、効果があったのかは不明です。

寮出発

まず1階の食堂で朝食を食べます。朝食と夕食は寮が提供します。僕は、より早く朝食を食べるために、熱くてすぐに飲むことのできないスープ類は取らずに、ご飯とおかずのみを食べていました。

朝食は5分ほどで食べ終わり、そのまま寮を出発していました。

僕は髪型などを気にする人ではなかったので、髪の毛はボサボサで寝癖が付いていたりもしましたが気にせず予備校に行ってました。

僕みたいに朝早く寮を出発する人たちは他にも数名いました。大志寮から北九州予備校小倉駅校は30分かかるのですが、その道中はみんな単語帳を片手に英単語や古文単語を覚えながら通学していました。

そのため、北九州予備校の寮生はすぐに判別できました。参考書や単語帳を片手に歩いているのなんて北予備の寮生しかいません。しかも、寮生は鹿児島や宮崎など遠方から来ていますので、親の仕送りを受けています。結果、カツアゲに逢うわけです。

地元の不良

単語帳を持って歩いているやつ=北予備の寮生=親から仕送りを受けている=金を持っている=カツアゲしたら高確率でお金をゲットできる。

よっしゃ、一儲けしますか!!

と言う流れです。

ATMに連れて行かされ、現金を引き出させる被害に何名かの寮生があっていました。

僕は歩きながら景色を見ることが好きだったことや、北九州は僕の地元なのでそういう事件をちらほら聞いたことがあり、歩きながらまで勉強することはしませんでした。

教室開放を待つ

予備校には7時20分から25分の間くらいに到着していました。

昔の会社にありそうなガチャンとするタイムカードで予備校に来た時間を記録させると、1階(正確には2階なのか?)のロビー的な空間で単語帳を片手に教室が解放されるのを待ちます。

僕やほぼ同じ時間帯に出発した大志寮生はいつも教室へ繋がる階段の先頭に並んで開くのを待っていました。

さすがは選抜生しかいない大志寮。毎回、一番乗りで予備校入りしていました。

校長のお話と入室

詳しい時間は覚えていないのですが、教室が解放される前に5分ほどの校長先生のお話があります。

時事問題からその時々の受験の心構えなどを話ます。この頃にはロビー的な場所は浪人生で溢れています。校長の朝のスピーチを聞くと、やる気が出てくるので、個人的には好きでした。

話が終わると教室が解放されます。僕やほぼ同時刻に1番乗りで登校した大志寮生は階段を走って登り、自分のクラスの教室へ1番乗りをするという意味不明なジンクスを必死に守っていました。結果として、僕は毎回1番に自分のクラスに入室していました。

でも、早く入室したからといって良い座席に座れる訳ではなく、クラスでの授業はチューターが決めた座席指定制なので、本当に意味不明なルーティーンでした。

朝テスト

今とは時間割もだいぶ変わっているでの、当時の話として聞いてください。

ここからの大まかな流れは以下の通りです。

  • 午前中(必修授業)
    • 朝テスト:30分くらい
    • 1時間×4コマ
  • 昼食
  • 午後(選択授業)
    • 1時間×4コマ
  • 夜(自習)
    • 1時間×4コマ

予備校での朝は、朝テストから始まります。

センター試験の過去問から、10分から15分ほどで回答できるくらいの問題数を抜粋したテストです。テスト後、回答が配られて、答え合わせなどは自分で実施します。

チューターの話

講義開始前に、チューターというクラスの担任からの話があります。

連絡事項だけのときもあれば、過去の先輩の話、受験に対する持論などを話してくれます。

僕は、チューターの話を聞いた後にやる気が湧いてくるので、この時間は結構好きでした。でも、周りの浪人生には不評のようでした。

午前中 必修授業(授業1時間×4コマ)

北九州予備校小倉駅校では午前中はクラスごとに必修授業が組まれていました。僕は国立文系クラスに所属していたので英語、数学、国語の3教科から構成される授業でした。

全部自分で自由に決めたい人には向いていない予備校だと思います。

内職で講師退室事件

中にはそういう人もいて、授業中に隠れて内職をしている人(市販の問題集をやっている人)がいたのですが、それを発見した講師は激怒して授業の途中で帰ってしまいました。

授業は残りの20分くらいだったのですが、その後講師は戻ってくることはありませんでした。20分の講義料を返済される訳でもなく、無関係の僕までそのとばっちりを受けた訳です。

「えっ!?これが受験は団体戦ということ?連帯責任で内職した奴以外のクラスメート全員が講義を受けられないということ?それはおかしいだろう!」と講師に対して怒りが沸きましたが、チキンだったので胸の奥に留めました。

内職をしていた学生は講師に謝罪することで、次週からその講師は戻って来ましたが、浪人生というだけでここまで馬鹿にされなければならないのかと感じた出来事でした(おそらく、予備校にはびこる悪しき文化なんだと思います)。

その他にも、講師を怒らせてしまう行為として、寝るという行為があります。

対応は講師にもよりますが、一番厳しいのは一発レッドカードです。寝ていたことが見つかった時点で、その学生は退室を命じられます。午後に行なわれる選択授業や冬季講習などの場合、退室だけでなく、以後その授業へ出席することも許されません。予備校では講師は絶対的な立場なのです。

昼休憩

午前中の必須授業が終わると昼休憩です。ですが、昼食を食べに行く前に、午後の選択授業の教室に行って座席を確保してから昼食に行ってました。

個人的には、講義なんて教室の前で受けようが後ろで受けようが何も変わらないと思いますので、前方の座席で受けようとするのは自己満足に近いです。

端で受けるより中央の方が黒板が見やすいし、視力の問題で前の方じゃないと見えないということもあります。黒板が見やすい座席に座ることが重要です。

座席を確保すると、昼食です。だいたい以下の選択肢から昼食を食べていました。

  • 近所のコンビニ
    コンビニでパンやおにぎりを買って食べることが1番多かったです。
  • マクドナルド小倉駅前
    当時はハンバーガーが80円くらいだったので3つくらい食べていました。
  • シロヤベーカリー
    先ほどのマクドナルドの隣にあり、とても安いので金欠の際にときどき利用。
  • 娘娘(にゃんにゃん)
    最初は名前と立地だけ聞いていかがわしいお店だと思っていたが中華料理店だった。焼き飯が美味すぎて北予備生には大人気。まじでうまい!!

午後前半 選択授業 or 自習(1時間×2コマ)

午後になると選択授業になります。

この辺の時間的な記憶は正確ではありません。そもそも1コマ1時間ではなく45分だった気もします。午後に行われるほとんどの講義は、2コマ連続で構成されています。

英語、数学、国語の主要3教科以外にも地歴公民、化学や生物、物理などの理系科目の授業を自由に選択できます。リスニングや小論文に特化した授業やセンター試験対策に特化したものなど、いわゆる予備校っぽい授業です。

講義を選択しなかった場合は自習時間です。

この時間までは必ず予備校にいなければなりません。

午後後半 選択授業 or 自習 or 帰寮(1時間×2コマ)

午後後半の授業も選択授業です。選択授業を取らなかった場合は自習をするか寮に帰宅します。

僕の場合、午後後半の授業を選んでいない曜日は、スパッと帰寮していました。理由は後述しています。

門限 18時

北九州予備校の全ての寮に門限というルールがありました。

午後後半の選択授業を受けていた場合、門限18時には絶対に間に合いません。なので午後後半の授業を受けている人は18時半から19時くらいに帰ってくればOKです。

門限破り事件

午後後半の授業を受けていない寮生がこの門限に遅れるとどうなるのか?

一度だけ、門限破りの寮生が、寮長にビンタされているを見たことがあります。

その寮生は「病院に行っていて遅れた」と言っていたのですが、寮長の「どこの病院や?」という質問に答えられず、「寮の近くのあそこの病院です」と弁明していました。

しかし、その病院の先生と寮長は知り合いだそうで、あっけなく嘘がバレてビンタされたということだったようです。実際にはネットカフェでゲームをしていました。

その門限破りの寮生は1週間自宅待機を命じられて、1週間寮からいなくなりました。浪人生にとって1週間はかなり貴重なのですが、そのルール違反者を他の寮生から隔離するというのも「受験は団体戦」をモットーとする北九州予備校らしいなと思いました。

帰寮から夜自習まで

寮に帰ったら風呂に入ったり、食堂で夕食を食べたりと自由な時間になります。

夕食

夕食は寮が提供します。

ご飯は食べ放題。キャベツの千切りとかも食べ放題だった気がします。

毎日メニューはさまざまで、基本的にはおいしいです。

ですが、週に2日くらいは、栄養のことしか考えていないようなおいしくないご飯のときもあります。おいしくないというより、若者向けではないという方が正しいです。

寮の食事に満足できない時は、給湯器の持ち込みはOKでしたので、部屋でカップラーメンを食べたり、門限前までに外で食べるなど工夫はいくらでもできます。

風呂

午後前半の授業を受けて帰ってきた場合は、比較的時間があるのでゆっくりできますが、午後後半の講義をとった場合は時間はなく夕食もかき込んで、風呂はシャワーだけ、ときどきシャワーさえせずにタオルで体を拭くだけの日もありました。

先述しましたが、大志寮はそれぞれの部屋に風呂やシャワールームがありません。そのため風呂やシャワーを浴びるには1階にある大きな浴場を使用することになります。

時間が遅くなればなるほどその浴場は汚くなりました。時間が遅くなると、寮生から出てきた垢なのなんなのかわからないですが、大浴場の床に黒い埃の塊みたいなものが溜まっていくんですよ。今思い出しただけでも気持ち悪いです。

また、みんながお湯を使ってしまうためか、混雑時にはお湯は出ない、水の出が悪いなどの問題もありました。

午後後半の授業を受けて帰って来た日は、浴場には行きたくなかったです。

そういうこともあり、まだ人が使っていない綺麗な大浴場をしようするために、午後後半の授業がない日はスパッと切り上げて寮へ帰り、さっさと体を洗うようにしていました。

大浴場閉鎖事件

毎日のように、寮生150名がシャワーを使うため、ある日お湯を沸かす機械が壊れるという出来事がありました。

修理に数日かかると言うことで、その3日間はシャワーに入れませんでした。

代替策として、他の寮の大浴場を使って良いことになりましたが、大志寮って他の寮からもかなり距離があるため、ほとんど誰も他の寮に行ってまでシャワーを借りるということはしていませんでした。

一部の寮生は、近所にある銭湯に行ってたようです。

僕はというと、タオルを濡らして、それで体を拭くことで、乗り切りました。あの3日間は体が結構臭かった記憶があります。

夜自習(1時間×3〜4コマ)

夜は寮の自習室に全員が集まって、自習をする夜自習がありました。1時間×3〜4コマほどです。

自習の前には寮長や副寮長からの話があり、自習が始まるとまず日誌を書かなければなりませんでした。

文字数は忘れましたが、その日誌は何文字以上書かなければならないという条件がありました。

僕は比較的スラスラと日誌を書いてすぐに自習をしていましたが、寮生の中にはこの日誌を書くのが苦手な人もいて、そういう人は1時間くらいかかっていました。夜の貴重な自習時間のうちの1時間をわけわからん日誌に使うのはもったいなく可哀想でした。

日誌を毎日書いたからと言って、書くだけで振り返ることもなければ、文章校正やレビューをしてくれるわけでもないので文章力が上がるとは全く思えません。

書く内容が思いつかない人は、その日1日の自分の勉強の質に対して点数をつけて、具体的にいつ質が悪かったのか?とか、反省点とか、改善点とか、経験則とか、そんなのを書いていけば良いかと思います。北九州予備校にいれば自動的に量はこなせるので、質は自分で確保しましょう。

副寮長激怒事件

夜自習の休憩時間中に、突然副寮長が怒りに震えながら、ある寮生が書いた日誌を全員の前で読み始めたことがありました。

副寮長というのは、夜の時間帯に見回りなどをする人で、昼間は寮長が監視していますが、夜は副寮長が監視しています。

その日誌の内容は、副寮長に対する悪口でした。寮長にしても、副寮長にしても、寮のルールを順守しているかどうかを監視することが仕事です。

で、そういうのが気に入らない寮生もいるわけです。その結果、その寮生は日誌に、副寮長の見た目や行動に対して悪口を書いたのだと思います。

普段怒るような人ではないので、怒りをコントロールできておらず、めちゃくちゃ興奮して言葉を発していました。

その副寮長の怒りを聞きながら、こう思いました。

あいこと
あいこと

こんなこと誰が書いたんだろう?

よく、こんな内容を書いたよなぁ。

今から夜自習で、勉強に集中したいのに、他の人に迷惑かけんなよ。

結局、その日誌を書いた寮生の名前は明かされなかったため、誰が書いたのか僕にはわかりませんでしたが、中にはこういう無意味なチャレンジャー寮生もいるので、人付き合いには気をつけましょう。

そして、日誌は、寮長や副寮長、チューターが読みます。ですから、悪口とかは書かないようにしましょう。

就寝

自習を終えると30分ほどで就寝時間になります。

この30分が唯一リラックスできる時間でした。

  • 起床後の復習の準備
  • 4行日記(個人的に書いてた日記。毎日「努力は実る」とか、「妥協するな!」とか、自分を奮い立たせることを書いていました)
  • 翌日の授業のテキストの準備

そして就寝です。いつも10分くらいで寝ていたと思います。長くても20分ほどで寝ていました。寝る前には、第一志望だった名古屋大学を合格したときの様子を思い浮かべてから寝ていました。

あいこと
あいこと

絶対に、叶えてやる!!

携帯持ち込み事件

寮では携帯電話の持ち込みが禁止されています。でも、携帯を持ち込んでくる人はいます。北九州予備校の寮生は娯楽がありませんから、携帯を持ち込んだ人は夜ずっと携帯で遊んでしまうそうです。そのため夜寝られなくなってしまいます。

僕が在籍したときも、一人の寮生が携帯電話を持ち込んでいて、彼は毎晩夜更かし気味になっていました。

そして、土曜日の朝自習に遅刻してきましたのですが、すぐ寮長に呼び出され、室内検査を受けて携帯電話とタバコがバレていました。寮長室から自習室にまで聞こえる大きな声で怒鳴りあげられ、そのまま1週間自宅待機となりました。

寮長の話によれば、彼はここ最近頻繁に遅刻していたそうで、「携帯持ち込みに違いない」と思っていたそうです。タバコは予想外だったそうです。僕の北予備時代でも、かなり印象に残っている事件です。

休みなく勉強で、自習時間だけで月200時間

平日は以上のような毎日を過ごし、週末は平日の授業時間を自習に変えた生活をしていました。

「ちょっと旅行に行って、気分転換しよう!」、「今日はカラオケに行ってストレス解消だ!」なんて日は一切ありません。

「今日も勉強だぜ!!」しかありません。常に第一種戦闘配置です。

その結果、毎月200時間ほど自習をしていました。超えることもあれば超えないこともあるような感じです。つまり、浪人中の自習時間だけでも、2000時間は勉強していたことになります。

さすがに月200時間を超えると、疲れを感じました。間違いなく質は下がっていましたが、復習にはとにかく時間が必要でしたので質は下がっても全体的にはプラスに働いていました。とは言ってもさすがにきついので、200時間を超えないように調整していました。

復習するより、日々の生活の方が大切です。

僕の合格率・・・いや、不合格体験記です・・・

「このような毎日を過ごせば、どこの大学でも合格できるんじゃない?」と思うことでしょう。

受験は量をこなせば、ある程度成功をもたらします。だって受験です。さらに言えば、僕の時代はほぼ暗記です。

勉強が苦手で・・・。それは言い訳になりません。僕も苦手でしたから。それに勉強の暗記なんて、社会人として働くより簡単です。今の世の中はネットがあるのでますますそうです。受験地方格差なんて昔の話です。

センター試験は成功!

センター試験は大成功でした。今まで一切勉強いていない総合理科で92点を取るなど、勘も冴えていました。

あいこと
あいこと

総合理科で受験できる国立大学は少なく、旧帝国大学は皆無だったので、あの勘の良さを、別の教科で発揮してほしかった。

日本史と現代社会も94点と高得点。

一方で、苦手だった国語と生物はマジやばかったです。「予備校に行った意味があったのか?」と思えるほどでした。採点しているときに、手の震えと吐き気が止まらず、発狂しそうでした。

得意の数学も、数学ⅡBで満点取れず。数学は200点取れる自信があったのですが・・・。数学ⅠAが満点だったので「大丈夫、合わせればほぼパーフェクト」と言い聞かせました。

そんな感じで、全体で80%の得点を取れましたので大成功だったと思います。現役時代は40%くらいの得点でしたので。

本当に嬉しかったです。「もっとできたのに」という後悔もありましたが、嬉しさの方が大きかったです。

二次試験は失敗の連続

国立二次試験は失敗の連続でした。

問題を読み間違え、読み間違ったと勘違いして再回答したら、読み間違っていたと勘違いしていたことが発覚・・・。人生でこんなに消しゴムを使ったことはないくらいに使いました。試験が終わった後は、延長戦が終わった後のサッカー選手のように息切れしているほどでした。

国立二次の前期も後期も、帰りの新幹線で大泣きして帰りました。全く手応えがないからです。隣のサラリーマンは途方にくれたことでしょう。

北九州予備校で休みなく勉強し、まさに月月火水木金金だった僕ですが、結果は求めていたものと違いました。

  • 第1志望:前期名古屋大学経済学部不合格
  • 第2志望:後期横浜国立大学経済学部不合格

どっちもA判定だったのですが、ダメでした。

あいこと
あいこと

強制的に勉強させられた奴は、自由に勉強してきた奴に勝てない。特に、本番では勝てない。

そう感じました。たかが大学受験でさえ、そう感じさせられました。

滑り止めもどっこいどっこい

僕は、他にもすべ止めを受けていたのですが、滑り止めさえも不合格になった大学もありました。

  • 同志社大学のとある学部不合格
  • 同志社大学のとある学部不合格

それでも流石にいくつかの滑り止めには合格しました。

  • 西南学院大学のとある学部合格
  • 兵庫県のとある私立大学のとある学部合格

合格率と言うのならば、6つ受験して2つ合格でしたので合格率33.3%でした(第一志望を合格できなかった時点で個人の合格率なんてどうでも良いわけですが・・・)。

僕は国立文系では上から2つ目のクラスに所属していました。僕のクラスから旧帝大や筑波大、一橋大、神戸大などの有名国立大学に合格した人は一人もいませんでした。

さらに、私立大学に関しても早慶に合格した人が1名だけでした。残りの生徒は、地方国公立大学を受験したり、地方国立大もダメだった人が早慶以外の私立大学に進学していました。

まとめ

以上が、北九州予備校の寮生としての生活と、その結果です。

本当に、めっちゃ勉強しました。それくらいに、北九州予備校は、勉強できる環境があります。チューターも学生も本気です。

偏差値40以下の僕の成績がうなぎの滝登りで、名古屋大学とか受験できるほどまで伸びたわけですから、すごいことです。

一方で、こうも思うんですよね。

あいこと
あいこと

あんなに勉強したのに、なぜ結果に結びつかなかったんだろう?

自習だけでも2000時間以上はしました。そんなに勉強したのなら、それなりの大学に合格できるはずです。私立なら早稲田とか慶応とか。でも、僕は、同志社大学でさえ合格しませんでした。

そして、こんなことを思っています。

北九州予備校で勉強した僕の姿は、本当の僕ではないということです。大学や社会人になると、すべて自分でやらなければなりません。努力する環境を自分で作ったり、自分で計画的に勉強したり。

それらを自分でやる力がなかったから、勉強量が圧倒的でも、本番で力を発揮できず、他の受験生に負けたのではないか?

そんな感じです。以下の方々のブログでも、僕と似たようなことを述べています。僕より、上手く説明されているので、口コミとして参考になるのではと思います。

北予備での1年は、僕の人生の生き方に何も恩恵を与えていません。自分で勉強しないと、この先の世界では通用しません。僕は大学進学後に勉強しませんでしたから、今でも社会に通用しない人間になっています。北予備で得たそれなりな学歴で今も生き続けています。

とは言え、もう一度浪人時代に戻ることになったら、やっぱり北九州予備校を選ぶと思います。強い気持ちを持って1人で勉強するなんて僕には無理です。北九州予備校の雰囲気や文化でないと、勉強できそうにありません。

それに、結局、大学で学ぶことが大事なのです。大学での学びは今でも活きています。大学に入ることは本当に重要です。

だから、自分で勉強できない人には、北九州予備校はオススメです。

以下のブログでは、写真付きで北九州予備校や大志寮を紹介していますよ。なつかしいぃ!!

僕のブログより、このTMさんのブログの方が、北九州予備校や大志寮の雰囲気をより感じられますし、なにより最近浪人された方の話なので、ぜひ読んでください。(新しい話ほど、正しいですよ。)

おしまい。

1. 浪人時代
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