僕は、入社した会社の新人研修にて突然言葉を発せなくなりました。ネットで言われるコミュ障のようなものだと思います。
研修1ヶ月目は普通に過ごしていたのですが、研修2ヶ月目に始まったグループワーク以降全く話ができず言葉を発さない日々が続き、研修3ヶ月目も同様でした。いつ何を話すかばかり考えているくせに言葉を発せないのです。
その結果、研修1ヶ月目に仲良くなった同期たちもだんだんと僕から離れていきました。飲みに誘ってくれる同期もいない、週末の予定を尋ねてくる同期もいない、完全にひとりぼっちです
そんな当時の僕は、研修中も1人で昼食を食べていました。つまり、ぼっち飯をしていたのです。そんな僕のかわいそうな話です。
新人研修1ヶ月目の昼食は仲良くなった同期と
新人研修1ヶ月目の4月。このころは、講義でjavaとかを習っていた程度の頃で、僕はその内容にもついていけていたし、ちょっとわからなくても時間をかければ自分で解決できる頃でした。
そして、自然と周りに座っている同期と話をして仲良くなり、そのまま教室で一緒に昼食を食べるという毎日を送っていました。
とにかく、問題は何もありません。朝から定時まで比較的楽しい時期を過ごしました。
新人研修2ヶ月目:デビュー
やがてグループワークが始まり、僕はほぼ無口になりました。どう話しかけたらいいのかわからなくなりました。その話については「新人研修のグループワークで言葉を発せなくなった話」に詳しく書いてありますので説明は省きます。
仲の良かった同期はグループワーク先でも仲の良い同期を作り、初めのうちはそれでも僕と昼食を食べていたましたが、その頻度は落ちていき最終的に僕は一人で昼食を食べるようになりました。
研修2ヶ月目にしてぼっち飯デビューを飾ったのです。
この時期は、半分くらいの同期は研修室でご飯を食べ、残りの半分くらいの同期は外の定食屋とかで食べていました。
研修室に半分くらいの同期がいる状態で僕はぼっち飯をしています。そりゃ目立つわけです。
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あいこと君がいつもぼっち飯してるけど、男子誰か一緒に食べてやってよ!
そんな会話が同期たちの中でなされたのかどうかは知りませんが、ときどきそんなに仲良くもない同期数名が「ここでご飯食べてもいい?」と言ってきたので一緒に食べることもありました。
そのどれもが、そんなに仲良くない人だったり、(他に空いているスペースがあるのに)僕のいる机の近くに不自然に座ろうとしたりするので、同期内で上述したような僕のぼっち飯に関する議論が行われていたのではないかと勝手に推測したわけです。
でも、僕は言葉を発せないので、真相を誰かから聞くこともできず、真相は謎のまま推測のままです(そもそも、真相を知りたくないです。真実であったとしたら、それはそれで悲しいですから)。
新人研修3ヶ月目:ほぼ毎日完全試合達成
3ヶ月目の6月。6月から研修場所が本社の一室に変わりました。そして、本社の周辺には定食屋はたくさんあり、本社には食堂もありました。だから、みんな外の定食屋や食堂で食べるようになりました。
でも、僕は相変わらずコンビニで買ったパンを食べていました。なぜなら、誰も僕を誘ってくれなかったからです。そして、1人になりたかったからです。
僕は研修室にたった1人だけ残って、パンを食べていました。
これこそ、本物のぼっち飯です。完全試合並みの高いレベルなので、完全ぼっち飯と呼ぶべきでしょう。
部屋に誰もいないのです。独り言を呟いても誰にも聞かれません。そんなスペースで1人で昼食を食べているのです。しかも、ほぼ毎日です。毎日、誰もいない研修部屋でぼっち飯をしているのです。
それでも当時は、特に苦に感じませんでした。研修のグループワークで「いつ何を話しかけるのか?」ということを考えすぎて疲れ切っていたので、1人になりたかったのです。
だから、ホッと一息つき、リラックスできるのが、この昼の静かな研修室だけでした。
話したい→悩む→1人になりたい→ぼっち飯
その頃の一人ぼっちで昼食を食べていたことを思い出すと、今の僕はすごく悲しい気持ちになります。当時は1人になれてホッとできて良かったと思っていましたが、今の僕には「なんてかわいそうな奴なんだと」と思えてなりません。
そもそも、話したいのに話しかけられないから始まり、どうやったら話しかけられるのかに悩み疲れて、その結果1人になりたいと思い、ぼっち飯でホッとしながらリラックス、という全く反対のことを思うようになっていたのです。
どう考えてもちょっとおかしいだろう!と当時の僕に言いたいけれど、当時の僕は僕で自分自身がおかしいと感じていたので、どうすれば改善するのかを色々考えて、悩んでいたのでした。
この研修での出来事は、その後やってくる様々な問題の大元だった気がします。
その後に待ち受ける乗り越えられなかった数々の試練も知らずに1人で悩んでいた当時の僕を思い出すと、かわいそうで、どうせその後つまずくのに頑張ってるなんてバカみたいで、でも、なんとか手をさしのばして助けたいけど、どうすることもできない。そんなところです。
おしまい。
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