僕を雇う予算はない!勤怠管理システムに入力できない

初めて訪問する方へ。うつ病時代のまとめ「社内ニートでうつ病になり休職のまま退職したサラリーマン時代のブログ」にて初めの記事から読むことができます。

社会人2年目だった2010年7月後半から8月は社内ニートとして2ヶ月を過ごしました。

特に最後の1ヶ月である8月は仕事をすることはほぼありませんでした唯一やっていたことといえば、僕は社内の資産を管理する委員の一人だったので、資産管理の仕事をやったくらいです(社内の共有パソコンにウィンドウズアップデートをかける、廃棄するパソコンの情報を削除する、など)。

そんな8月が終わると、ある問題に直面しました。

それは、勤怠管理システムの月締めの作業をして、りん議を回しても差し戻されるということでした。

勤怠管理システムのりん議が差し戻される

8月31日の定時、僕は勤怠管理システムを開くと8月31日の業務時間や担当していた保守業務の内容を入力しました。続いて、締めの作業を行い、その情報を送信しました。

「送信ボタン」を押すと、その情報が上司の勤怠管理システムへ送信され、上司が承認するという仕組みでした。りん議のような仕組みです。

翌日9月1日(水)、翌々日9月2日(木)、翌々々日9月3日(金)、特に何もありませんでした。僕のりん議はそのままでした。まだ上司も確認していなかったのだと思います。

翌週9月6日(月)出社後、りん議が差し戻されていることに気づきました。

心の中がざわざわするのを感じましたが、放置しました。

何かあれば上司から連絡が来るはずです。

再差し戻し 0.25ヶ月分しか確保されていない僕を雇う予算

その日の昼過ぎに上司が僕のところに来て、こう言いました。

「ちょっと、君のあの予算だけど、あれ0.25ヶ月分しかないんだよ。それを丸々1ヶ月申請したら赤字になるでしょ。足し算と引き算すりゃわかるでしょ!」

話を要約すると・・・。

僕は8月の22日間のうち有休で7日休みましたので、15日間出勤しました。この15日間の業務は、担当していた保守業務の予算で申請しました。

しかし、上司曰く保守業務の予算は0.25ヶ月分しかないとのことです。8月は22日出勤日がありましたので、22日×0.25ヶ月=5.5日間分しか予算がないという意味です。

ところが僕は15日間働いているので、9.5日分が赤字になるというわけです。

上司は「違う予算で再度申請して」とだけ言うと戻って行きました。

間接費で再申請するものの、再度差し戻し

違う予算・・・

そんな予算は知りません。僕は2010年7月から1つのシステムの保守業務しかやっていませんので、他の予算では雇われていません。

「どうすればいいのか・・・」

僕は動かない頭を動かして、1つの解決策を得ました。

僕は社内の資産を管理する委員の1人でした。その委員のメンバーはほとんどが社外勤務でしたので、実質僕1人で委員の仕事をしていました。

仕事と言っても、共有パソコンのアップデート、持ち出し機が返却されているかの確認、処分するパソコンの中のデータの消去など、片手間にできるような作業です。僕は容量が悪かったのでこの作業に丸1日かかることもありました。

「そうだ、資産管理委員の仕事の予算で申請しよう」

定時すぎ、オーバーしている9.5日分を資産管理委員の予算番号に修正して、2回目の申請をしました。

が・・・

9月7日(火)、再び差し戻されていました。

出社後、上司がやってきて「あのさ、全体会議出席したでしょ。間接経費を5%削減するって話聞いてなかったの?今日までだから、もう一度修正して出して」と言われました。

資産管理委員は間接経費だったそうです。そして、勤怠管理システムには毎月7日までに締めるというルールがあったので本日9月7日(火)までに締めなければなりません(日にちについてはよく覚えていませんが、As soon as possibleで対応しなければなりません)。

やりようがあると言われるも、何もない

とは言われても、僕は他の予算番号を知りません。だって、一つの保守しか担当していないのです。このままでは、完全に行き詰まります。

午前中はずっと打開策を考えましたが、そもそも僕はまだ2年目のサラリーマンです。会社の全容も、仕事についてもよくわかっていないわけです。そして、社内ニートにまで落ちた人です。そんな奴が一生懸命考えても、答えを得られるわけがありません。

上司に聞くしかありません。

いつものようにどう話すのか?、第一声は?、どんな表情で?、どのタイミングで、などを考えに考えて、何度も脳内シミュレーションを実施し、午前中はずっと上司の机の方ばかりを確認していました。

社内には社外勤務の社員も戻ってきており、上司は月初ということで忙しいようでした。机に戻ってきたかと思えば、すぐに離席し打ち合わせスペースで打ち合わせをしているような感じでしたので、僕はなかなか上司に聞きに行けませんでした。

でも、上司が社外に出て行く可能性もあります。ですから、早く聞きに行かなければなりません。

16時頃、なんとか席を立ち、上司の席に向かいました。あと5メートルで上司の席というところまでたどり着いた時に、たまたま上司が席を立ちました。そして、僕の存在に気づきました。いつもだったら、肩をちょんちょんと叩いて、僕の存在に気づいてもらうのですが、その作業は今回は不要でした。

僕「あ、ああ、あのぉ・・・」と、どんだけ「あ」とか「え」という音を発声するのかというくらい「あ」や「え」をつけながら話しました。会話中、僕自身でもその「あ」や「え」に気づくくらいで、それに気を取られ何を話したのかよく覚えていません。

でも、上司の回答はよく覚えています。

上司「やりようがいくらでもあるだろ」

上司はそうキレ気味に言うと、どこかへ行ってしまいました。また打ち合わせとかに行ったのでしょう。

「やりようがいくらでもある」そうですが、僕には何もないわけです。

その後

自分の席に戻った僕は、もう電池残量ゼロ、シャットダウン寸前、シャットダウンを防ぐためにスリープモードになっているだけのような気分で、ぼーっとしました。

20分か30分ほどして、先ほどの上司が僕のところへ来ました。そして、僕は上司にオフィス横に隣接する顧客との打ち合わせ用スペース(個室)に連れて行かれました。