セルフチェックでもミスに気づけずミスを連発する情けない日々

初めて訪問する方へ。うつ病時代のまとめ「社内ニートでうつ病になり休職のまま退職したサラリーマン時代のブログ」にて初めの記事から読むことができます。

先輩や上司と一緒にランチを食べたり、いいアドバイスをもらったりと仕事環境は良かった一方で、この頃の僕は注意力がなくなっていたのか、ゴールデンウィーク明けくらいから、だんだんミスが多くなっていました。ミスをしないために、セルフチェックを何度も繰り返すのですが、結局ミスをしていて、お客さんを怒らせ、自信喪失と不安の渦に飲まれていく話です。

鈍感さと繊細さが安定していない僕

僕はもともと注意力や気づく力がかけている人だと感じています。つまり、鈍感なのです。

例えば、ものを探すということが本当に苦手です。友人に「そのハサミ取って!」と言われて、そのハサミが僕の目の前に置いてあっても見つけられない、見つけるのに時間がかかります。

また、会話の行間を読む、雰囲気を読む、配慮するというのも苦手です。言われていないことまで気づくことができないので、そういうことは苦手です。

その一方で、他の人だと平気に感じるようなことでも僕はすごく気になってしまうという変なところではすごく気にしいで敏感な人でもあります。

例えば、僕が「お先に失礼します」と言ってオフィスを出て言った直後、オフィスからゲラゲラと笑い声が上がった時があったのですが、たまたま笑い声が上がったタイミングと僕の出社タイミングが同じだけだったのかもしれないのに、「会社の人が僕のことを笑ったんだ」と僕は思い悲しい気持ちになりました。

また、ある時の研修後に担当者が参加者一人一人に感想を求めて「じゃ、次は○×さん、どうでしたか?」という感じでやっていたのですが、僕一人だけ指名されませんでした。研修後で担当者の方も疲れ切っていたので、どの人をすでに指名したのかわからなくなっただけかもしれないのに、僕は「そういえば僕は昔からどんなに頑張っても忘れられていたりしたなぁ。悲しい人生だ」と悲しい気持ちになっていました。

注意力がないからミスに気づかない

そんな鈍感な僕ですから、仕事ではミスが多かったです。

「ミスがないように注意しなきゃ」と思っても、頭の中に「注意」という文字が浮かぶだけで、どうすれば注意してミスをなくせるのかがわからない。そんな感じで仕事をやっていました。

ミスをすると先輩や上司が「なぜミスをしたのかをちゃんと考えて次に繋げてね」などとアドバイスをされるのですが、「○○の作業の××のポイントはミスしやすいから注意が必要、次からはその部分は注意して仕事をする」という風になるわけです。

それでもミスは続きます。ミスがが続いて、注意すべきポイントが増えていくと、気づいた頃にはほぼ全ての作業で注意が必要な状態になっているわけです。

「なぜミスをしたのかをちゃんと考えて次に繋げてね」の答えは、「全て注意して作業する」になるわけですが、それは無理です。そうなると、ミスをするというのは確率の話なので避けられないよ・・・。という結論に至ってしまいます。

セルフチェックしても注意力がないからミスに気づかない

とは言っても仕事ですから、「ミスしちゃった、てへぺろ」では許されません。なので、ミスを減らすためにすることと言えば、セルフチェックです。

でも、セルフチェックをしても自分のミスに気づくということがとても難しかったです。セルフチェックによるミス発見率の低さという問題を抱えていました。もちろん、他人のミスに気づくことも困難でした。

Q:セルフチェックでミス発見率をあげるにはどうすればいいのか?

A:注意してセルフチェックする!

先ほど聞いたのと似たような回答が出てきます。

注意してセルフチェックするしかないわけですが、そうすると頭の中に「注意」という文字が浮かぶだけで、何かが変わるわけでもなく、逆に「注意」という文字が頭の中に浮かぶということに脳内の機能の一部が使われるので、脳の機能全てをセルフチェックに使えていない気もします。

なので、結局ミスは全然発見することができずにセルフチェックは終わります。

意味のないセルフチェックなのに時間はかかる

このセルフチェック、ミスを発見できないという成果ゼロのくせに時間だけはかかってしまうのです。

さらに、僕の場合、ミスがないわけないということでもっと時間がかかります。セルフチェックを3,4回実施するわけです。でも、ミスが全然見つからないわけです。

ところが、それを上司のところに持っていったり、お客さんに見せたりすると、ミスを次々と指摘されるわけです。

僕はそれを知っているので、時間をかけてセルフチェックしますが・・・・。

こんなことを繰り返していたこともあり、僕は仕事がかなり遅い人でもありました。そして正確性に欠ける仕事をする人でもありました。

こういう方程式で表せるかと思います。

会社が必要としない人材=仕事が遅い×ミスが多い

同じミスを繰り返しお客さんに怒られる

そんな僕でしたが、今までこういう問題が顕在化することはありませんでした。薄々は感じていましたし、前の部門の上司なんかも気づいていたと思います。

顕在化しなかったのは、僕が新人1年目だったということや、お客さんと直接接することが少ない仕事をしていたからだと思います。つまり、会社に守られていたわけです。

ところが、今の保守案件の仕事ではバリバリお客さんと共に仕事をします。僕のミスは、僕の会社のミスとして捉えられるわけです。

そして、僕は何度も同じミスをしてお客さんに怒られるという経験をしました。

不要なログを削除する処理みたいな作業だったと思います。本番環境にSQLを使って命令して不要なログを削除するだけなのです。本番環境を触れるのはお客さんだけ。僕がする作業はお客さんにSQL文を送って、お客さんにSQL実行ボタンを押してもらうという作業でした。1週間に2度、その作業をする必要がありました。

いきなり本番環境でSQL文を実行するのは危険なので、テスト環境なるものもあり、そこでSQL文を回して問題がないかを確認してからお客さんにSQL文を送付していました。

そして、気をつける点としては、テスト環境と本番環境は、データベース名?だったか、何かの名前が違うので、その名前の部分だけは置換させて本番環境の名前にする必要がありました。その他にも4つほど注意しておく点があったと思うのですが忘れました。

3回目くらいの作業の時に、他の注意点に気を取られて、名前を変更することを忘れたままお客さんにSQL文を渡してしまうということをしてしまいました。その時は、「すぐ直してきて」と言われただけでした。

でも、その後、同じミスを何度もしでかしました。注意すべき点は知っているし、なんなら僕のパソコンのメモ帳みたいなアプリには注意点リストとして記載もしていました。そして、それを見ながら作業していました。

それでも、見落とすわけです。これ以上、どういう努力をすればいいのか?どうすりゃたった5つくらいの関門をミスなくクリアできるのかがわかりません。

それでも、僕はその作業の担当だったので、やるしかありませんでした。

5月下旬くらいのことでした。お客さんは、その週はずっと忙しくて、スケジュールの合間を縫って、ログから不要なログを削除する作業に来てくれました。忙しくて、イライラしてるみたいで、僕は心の中で「今日のSQL文をミスしてたら、嫌だなぁ。機嫌悪そうだもんなぁ。ちゃんとできてるかな?いやいや、注意リスト見ながらやったし、気をつけるポイントは5つしかないからミスする方が珍しいくらい。大丈夫」と言い聞かせていました。

が・・・。

しかし・・・。

SQL文を実行しても、エラーが返されるだけ・・・。

記憶は曖昧なのですが「そんな命令されても対象のデータがないですよ」みたいなエラーです。

お客さんは「お前、これ、前もやった同じミスだよね。何回目?2,3回とかじゃないよ!やり直して。また後で来て」と、手に持っていたペンを机に叩きつけて僕に言うと、次の作業に向かいました。

その後、SQLを修正して、そのお客さんの立ち会える時間を聞いて、再度作業を行うために時間を調整するやりとりは本当に気持ち悪かったです。僕はこういうことに関しては敏感なので、手が震え吐きそうなほどのストレスを感じました。

不安と自信喪失。やっぱり繊細すぎる

注意リストを見ながら作業して、しかも、前にもミスをした部分はミスしないように「注意」もしたわけですが、なんの効果もなく、僕はまた同じミスをしました。

普通の人だったら絶対に気づくようなミス。そして、起きないようなミスです。

ところが、僕は鈍感すぎるのか、ミスに気がつく嗅覚がない。

そしてある意味敏感なので「仕事向いてない・・・。いや、働くこと自体向いてないのかもしれない・・・情けない」と思う日々を再び過ごすようになりました。。

「このまま定年まで働き続けられるのか?」と言う不安と「僕なんかが働き続けられるわけないよね」という自信喪失は言うまでもなく、この時期からだんだんリズムも悪くなりました。

  • 風呂入りたくない。
  • 歯を磨きたくない。
  • 酒を飲んでストレスを解消しよう。
  • 夜は寝たくない。
  • 朝起きたくない。
  • 会社に行きたくない。
  • 毎日ほぼ遅刻。
  • 仕事のミスが増える。
  • 仕事のスピードも遅い。

ミスなんて誰にでもあることなのだと思いますが、僕は本当にミスが多く、それに伴い不安と自信喪失の沼に沈んでいくようでした。

こんな調子だったので、以前はお客さんによると「君は上半期いっぱいの9月まではここで働いてもらえるようになってるから」とのことでしたが、僕は6月末でこの仕事からはじき出されました。