「僕を雇う予算はない!勤怠管理システムに入力できない」にて書きましたように、社内ニートになった僕を雇用する予算はないとのことで、システムに入力すべき予算番号がわからず、前月の勤怠管理システムの締め作業ができずにいました。
上司に聞いても「やりようがいくらでもあるだろ」と言われるだけ、「ああ、もうどうでもいいや」と30分くらい自分の机でぼーっとしていると、上司がやってきました。
上司は僕をオフィスに隣接している顧客との打ち合わせスペースに連れて行きました。そのスペースは顧客との打ち合わせ用のスペースなので個室になっており、そしてオフィスの外にありました。
急遽行われた上司による面談
「あぁ、そうか。オフィス内の打ち合わせスペースではできない話だから、こっちの顧客用のスペースに連れて行かれてるんだ。だから、かなり厳しい話だろう。嫌だ。行きたくない。神様助けてください。お願いします。」という役に立たない祈りと、今の現状を作り出したのは僕自身なのだから自業自得ではないかということを思いながら上司の後を歩きました。
現状の共有
まず僕の現状を説明するように求められました。
僕はそれをうまく説明できませんでした。「社内ニートです!」と言ったらよかったのかもしれませんが、文章で話をすることができませんした。
話す内容全てに対してケチをつけられるだろうと思いましたので、自信を持って話をする状態とは真反対の状態で話をしていました。なので、声はとてつもなく小さく、文章は単語と「あ」や「え〜」などの意味のない言葉で構成されていました。
そのため、ほとんど上司が僕の代わりに話をして、僕は「はい」と答えるだけでした。
そうして、僕の現状について僕と上司が共有したことになりました。
上司からのダメ出し
次に、上司から様々なダメ出しが行われました。全部グサグサと刺さってきました。周りの社員や労働環境が悪くて、今の状況になったのであれば、そんなにグサグサとは刺さらなかったでしょう。
しかし、今の状況になったのは、僕自身に原因があることを僕も理解していました。もちろん、当時はあれ以上はできませんでした。精一杯でした。
一方で、「グサグサ刺さっているなぁ」と起きている出来事を他人事のように見てもいました。
ダメ出しされた項目の克服策を回答しろ
やがて、上司はそのダメ出しのキーワードを1つずつホワイトボードに書いて、僕にこう尋ねました。
「じゃあ、最初のから行くよ。これはどうやったら治るの?」
上司は、これらのダメ出しをどうすれば克服できるのかを考えて今答えろというわけです。
ですが、もう僕は文章で答える気力がありません。どうせ答えても否定されるかもしれませんし。
「・・・・・」
無言が続きました。
「ダメダメ!考えるのをやめない!考えて!」みたいなことを言われました。
ああ、そうか、考えなきゃいけないのか・・・
そう思ったのですが、僕の頭の中には「考える」という文字しか浮かびません。
それ以上のことは出てきませんでしたが、上司は何度も僕を急かして答えさせようとしました。
またもや僕は小さな声で、文章にさえなっていないような回答をし、「声が小さい」とか「それは違う」「そんなんだからダメなんだよ」「同期のなんとか君なんて、もうかくかくしかじかなのに、」など言われながら、上司が納得する回答を言うまで続きました。
話す内容を考えようとしても「考える」という文字しか思い浮かばないので、僕は自分自身が何を話しているのかもわかりませんでした。上司の表情だけ、口の動きだけ見て言葉を選んで音を発しているかのようでした。
勤怠管理未処理のまま帰宅
面談は30分ほどで終了し、僕は先ほどと同様にスリープモードのまま自分の机へ戻りました。もうじき定時です。
「もうすぐ定時だ。そしたら、すぐに帰ろう」
今思えば、この上司もなんとか僕を立ち上がらせようと必死だったのかもしれません。だから、わざわざ呼び出し、マンツーマンで指導してくださったのかもしれません。
でも、もう限界です。
今日中に勤怠管理に入力しなければならない予算番号の件が解決していませんが、もういいです。今日は早く家に帰りたい。
そう思ったので、勤怠管理の件は放置して家に帰りました。
文字にならないような気持ちが身体中を駆け巡っていました。言うなれば全部が悪い。トイレで吐けるのなら吐き出したい気持ち悪さです。
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