サラリーマン時代の僕はコミュニケーションが取れず仕事もできずダメサラリーマンでした。そんなダメ人間にとってのサラリーマン生活は辛いことしかなく、その辛さから逃げるためにわずか2年でサラリーマンをやめてしまいました。
そんなダメサラリーマンにとって、仕事や会社はずっと辛くて嫌だったのか?
99.9%は辛くて嫌でしたが、ダメサラリーマンの僕でも1度だけ「仕事が楽しい!僕もこの調子なら働けるぞ!」と自信を持ったことがあります。
それは、プロジェクト変更によって男だらけの体育会系のプロジェクトから、少人数の女性中心のプロジェクトに移動したことによって起きました。
元いた部門・グループに復帰
2009年8月-9月:第1システム部のメーカー系グループに配属
このグループの雰囲気はのほほんとした雰囲気で、グループのメンバー同士が非常に仲がいいというのが特徴でした。そのせいなのか、僕はなかなか輪には入れないという状況で、結局、馴染めませんでした。わからない部分の相談すらできないほどのコミュニケーション能力で、嘘のテスト報告をすることさえありました。
2009年10月-2010年2月中旬:第3システム部のとあるプロジェクトで働く
人が不足していたらしく、僕は違う部門のプロジェクトに借り出されました。周りはまた知らない人ばかり。男性が多いプロジェクトで体育会系のノリが合わず会話ができないし、僕は仕事の進捗が悪いしで、毎晩酒を飲んでは泣き、朝が来るのが嫌で3時過ぎに寝る生活。遅刻ぐせがつきました。心療内科に通院し始めた時期でもあります。
>>>プロジェクト変更は自分を変えるチャンスにならなかった話
2010年2月中旬-3月:第2システム部のとあるプロジェクトに移動
2月中旬、第3システム部のプロジェクトがひと段落したのを機会に、僕は第2システム部のメーカー系グループのプロジェクトに加入することになりました。
雰囲気のいいプロジェクト
僕がこのプロジェクトで、なんの会社のどんなシステムを作っていたのかさっぱり覚えていません。でも、仕事としてはシステム改修だったと思います。システムを追加したり、システムを改修したりするため、外部設計書〜開発、テストまでの一貫した流れを初めて体験したプロジェクトでした。
プロジェクトの特徴は以下の通りです。
- 人数が少ない
今まで所属したプロジェクトはメンバーが10人前後はいたのですが、今回所属したプロジェクトのメンバーは僕を入れて3人だけでした。 - 女性が多い
第3システム部では男ばかりのプロジェクトで体育会系のノリが合わずにいつも不安でしたが、このプロジェクトには8年目と4年目の女性先輩社員2名だけでした。
若くて、女性で、人数が少ないということからなのか、すごく雰囲気がいいプロジェクトだなぁと感じました。
人が少なく、女性が多いことによるメリット
人が少ないことにより、気軽に会話できるようになった
10人で話をすると、会話のタイミングが他の人と競合してしまい、僕みたいな話しかけられない人はそのタイミングを掴めないので無口になります。ところが、3人だけだと、会話のタイミングが競合することが少なくなります。その結果、僕みたいなやつにでも会話を始めるチャンスが増えます。
女性の方が話しかけやすいので、気軽に会話できるようになった
これは僕が男だから、女性社員に囲まれている方が嬉しいとか、そういうやましい考え方ではなく、僕は男性と話すよりも、女性と話す方が気楽に話せる気がしています。もともと僕が大学時代に所属していたサークルも女性が多く、女友達の方が多かったですし、サービス業に女性が多いのもお客さんが話しかけやすいからなのでは?と思っています。
そうした効果のおかげなのか、僕は前に所属していたプロジェクトで抱えていた「どうやって話しかけようか?」「話しかけられたらなんと返事しよう」「話しかけられませんように」「相談しに行きたくないから、難しい仕事に出会いませんように」などと祈ることが少なくなりました。
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このプロジェクトなら働き続けられる!
前のプロジェクトでは、毎日不安にかられて、酒を飲み、夜遅くまで起きていたけれど、今のプロジェクトなら僕でもやれそう。大丈夫そう。自信がつきました。
褒めて伸ばすタイプの先輩たち
僕が自信をつけたきっかけの一つとして、8年目の女性先輩社員(リーダー)がよく褒めてくれることがありました。
HTMLで褒められる
外部設計書を作成する際に、HTMLの知識が必要なのですが、僕は大学のサークルでホームページ担当をしていたので、HTMLをよく知っていました。そして、HTML自体はそんなに難しいものではありません。でも、リーダーはHTMLを扱える僕に対して、「すごいじゃん。新人でHTMLをスラスラかける人はそうそういないよ。これ自信持っていいよ!」と言ってくれました。今思うとHTMLくらいで褒めすぎでしょと思います。
打ち合わせのことで褒められる
お客さんとの打ち合わせの際に、打ち合わせが5分ほど長引き、そろそろ終わりかなぁ〜という雰囲気になったのですが、僕はどうしても自分が担当する処理の部分で不明なことがあり、聞こうかどうしようか迷いました。しかし、その不明点は打ち合わせの前半ですでに話し合った箇所で、再びその箇所まで戻って不明点を聞くのは躊躇しますし、もう終わる雰囲気なので、やっぱりやめようと思いました。
その時、リーダーが僕に「ほかに何かあったら聞いてね?なんでもいいよ!」と応援している感じで言われました。僕は「前半に話をした部分のことなんですが、○○処理はボタンを押したあとに出てくる表示はカクカクシカジカで良いでしょうか?それともかくかくしかじかの方が良いでしょうか?」とすごく具体的なことを聞きました。今思うと、打ち合わせで取り扱っていた議題の抽象度と比べるとかなり具体的な質問で打ち合わせの際にしなくてもよかったかなと思うような質問でもありました。
その後、お客さんから回答をもらい、打ち合わせは無事終了。
打ち合わせ後にそのリーダーと近所の定食屋で昼ごはんを食べたのですが、リーダーは「今日頑張ったね。打ち合わせで、お客さんと話をするのって難しいことなのに、今日それができたからよかった。はい、ご褒美!」と言って、定食に付いていた唐揚げを一つくれました。
僕も頑張ったとは思いますが、僕がお客さんに質問できたきっかけはリーダーの「ほかに何かあったら聞いてね?なんでもいいよ!」という言葉のおかげですし、僕の質問はかなり具体性の高い質問で打ち合わせ全体を通して見ると抽象度が違う内容だったのに、すごく褒めてもらえました。
褒めすぎなくらいによく褒めてくれたのですが、その褒めに嫌味がなくて、純粋に褒めてもらえているように感じ、僕は自信を少し取り戻すことができました。
わずか1ヶ月半でプロジェクト終了
と言った具合にこのプロジェクトに所属した2月中旬から3月までは仕事を順調にこなし、仕事に対しての不安もなくなっていきました。順調だったからなのか、このプロジェクトでの思い出はほとんどなく、上述した2つの話だけです。
それでも、僕が働いた中で一番楽しかったプロジェクトでした。いつまでもこのプロジェクトで働きたかったです。
ただ、残念なことに、プロジェクトですので、これがずっと続くわけではないんです。いつかはプロジェクトが終了するわけです。次のプロジェクトもこのように相性のいいプロジェクトであるとは限りません。
そして、このプロジェクトは2月中旬から3月までのわずか1ヶ月半で解散しました。小規模なプロジェクトだったのでそんなもんだと思います。
まとめ
僕はこのたった1度の「仕事が楽しい!」と感じた経験から女性が多く人数が少ないと働きやすいという経験則を得ました。サンプル数はたったの一つですが、サラリーマン時代の99.9%が辛かった僕にとってこの経験は大きく、誰がなんと言おうと「女性と一緒に働く方が楽しく仕事ができる」と思い込んでいます。
おしまい。
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