休職最終日!勘違いと寒さで押し入れで寝た話

初めて訪問する方へ。うつ病時代のまとめ「社内ニートでうつ病になり休職のまま退職したサラリーマン時代のブログ」にて初めの記事から読むことができます。

9月から始まったうつ病による休職は、年をまたいで3月まで続きました。合計7ヶ月も会社を休んだわけですが、ついにそれも終わりです。

だって、3月31日で退職するからです。つまり、この話は、退職によって迎えた休職の最終日前日と最終日の話です。

休職終了だからといって特別なことがあったわけではないですが、勘違いにより寒さに耐えられずに押し入れで寝るという貴重な体験ができました。

キーワードは、電気とガスとエアコンです。

布団がないからエアコンだけが頼り

すでに引越しの第1段階である荷物の運び出しが完了しているため、部屋には何もありません。

あるものといえば、荷物の運び出しのときに運びそびれたものがいくつかあったくらいです。

例えば、突っ張り棒が5本、ハンガー、洗濯かご、ホットプレートなどなど。これらはバックパックに入れたりして新居へ持っていくことにしています。

生活に必要なものとしていくつか服を持っていましたが、タオルとかブランケットとか、そういうのは忘れていました。

そして、エアコンが大活躍しました。

シャワー後にエアコンが活躍

タオルは引越しの荷物として運び出したのか、それとも汚すぎて捨てたのかさっぱり覚えていませんが、何もない部屋で生活していた僕はタオルを持っていませんでした。

なので、シャワー後はいつもTシャツで体をふいていました。でも、Tシャツだと体全部を十分にふくことはできません。

そこで、エアコンの暖房を使ってしっかり体を乾かしていました。

さらに、体をふいて濡れたTシャツもエアコンの暖房を使ってしっかり乾かしていました。

睡眠時にエアコンが活躍

布団も、引越しの荷物として持っていったのか、捨てたのか覚えていませんが、今住んでいる部屋にはすでにありません。

3月とはいえ、夜は冷えるわけです。とても冷えます。その寒さの中、寝るなんてことはかなり難しいです。

確実に風邪をひくでしょうし、睡眠の質は落ちることでしょう。そこで役立つのがエアコンなわけです。

エアコンの暖房をガンガンにかけて寝ていました。

かなり乾燥して喉が痛くなった気もしますが、寒くて風邪ひくよりはマシでした。

前日にガスを停止

家の退去前にやらなければならないこととして、電気とガスの解約をしなければなりません。

3月30日にガスだけ停止

僕の住んでいたアパートの場合、電気の停止に立ち合いは不要でしたが、ガスの停止は立ち合いが必要でした。

この立ち合い日を調整したとき、業者からは「3月31日でも良いですよ」とのことでしたが、3月31日は朝すぐに退去したかったので、3月30日に立ち合いをしてもらって、ガスを停止したのです。

電気があれば夜は大丈夫!?

それに、重要なのは電気の方です。

だって、3月31日の朝に退去するので、3月30日の夜から3月31日の朝にかけて暖房を利用する必要があります。

つまり、電気は解約できません。電気を解約したらエアコンは利用できませんので。

ということで、ガスを解約した状態で、3月30日の夜を迎えました。

あれれ!?なぜ!?風が出ない

その日の夜も、個人的にブームが到来していたあんかけスパゲッティを食べて、夜になります。

あいこと
あいこと

寒くなってきたなぁ。

そろそろエアコンつけよう!!

エアコンのリモコンを押してみますが、全く反応がありません。

あれ?おかしいな。なぜエアコンがつかないんだ?

エアコンのライトはついているし、開閉部もオープンするのですが、一向に風が出てくる雰囲気がない。

あいこと
あいこと

これはどういうことだ?

原因調査を行いました。

電気も停止された?

まず、電気が停止されたのでは?と思いました。ガスを停止したのは確かですが、電気はまだ停止していません。

でも、もしかしたら日程を伝え間違えたりして電気も停止してしまったのかもしれません。

試しに、部屋の電気をつけてみると・・・。

あいこと
あいこと

そりゃそうですよね。だって、エアコンもライトがついてるし、開閉部はオープンするんですから。

電気停止説は棄却されました。

リモコンの電池切れ?

次に考えたのがリモコンの電池切れです。

もしかしたらリモコンの電池が切れかかっていて、エアコンが暖房の風を出すところまで指示できていないのでは?、エアコンに適切な操作命令を伝達できていないのでは?と思いました。

今でも考えると「なんじゃその仮説?」って感じすが、このままでは寒くて寝られそうにないので、コンビニで電池を買ってきました。

しかも、電池のサイズを確認せずに買いに行ったので、単4電池が必要なところ単3電池を買ってしまったりと、アパートと家を2往復するという無駄なこともしました。

で、結果ですが、何も変わりませんでした。

リモコンの電池切れではなかったようです。

エアコンをよく見ると

仕方なく、リモコンをエアコン下にあるリモコンケースに戻したのですが、そのとき近くからふとエアコンを見ました。

そして、衝撃の表記に気づきます。

ガスエアコン!!!???

あいこと
あいこと

ガスエアコンのガスって、あのガス!?

そうなんです。全てのエアコンは電気だけで動くと思っていたのですが、ガスエアコンというものがあるそうです。そして、家庭用のガスエアコンというのはかなり珍しいそうです。

ガスエアコンは暖房を使うときにガスを利用するそうです。ガスを停止している今、ガスエアコンで暖房はつかないということのようです。

押し入れで不十分な睡眠

あいこと
あいこと

今晩1日だけくらいなら、なんとか耐えられる!!

そんなことも思いましたが、全然耐えられませんでした。お酒を飲んで体を温めてもみましたが、ダメでした。

そんなときひらめいたのが、押し入れで寝ることでした。

押し入れという空間は狭いので、人の体温で暖かくなると思い、さっそく押し入れに入りました。

思ったよりホコリっぽいし、狭いし、あまり快適ではないけど、新鮮な気分で少しワクワクしました。それに、しばらくすると暖かくなってきました。

ですが、なかなか寝付くことはできず、深夜2時くらいにようやく眠りにつきました。

そして、朝5時くらいに起床しました。

慣れない場所では全然寝られないのです。

皆さんも普段の睡眠に飽きたら、押し入れで寝てみましょう。

さよなら名古屋!変な格好で神戸へ移動

その後、部屋の最後の清掃や荷造りやら、最後の近所の散歩したりして、2年間苦しんだ名古屋のアパートを出ました。それは朝10時前くらいです。

最寄りの郵便局から会社宛にアパートの鍵を送って、新幹線に乗って神戸へ向かいました。

その時の僕の格好は、とても変な格好でした。リクルートスーツに、バックパックを背負い、それに突っ張り棒を5本刺し、洗濯カゴを持った格好です。

その格好で新幹線に乗ったので、かなり浮いていたと思います。

名古屋駅新幹線ホームから見える駅ビルやホテルを見て、「さよなら、名古屋」と心の中で思った瞬間、涙が止まりませんでした。

悔しさもあれば、失望もあり、でも次の場所での期待もある、そんな感じで、よくわからない感情でした。でも、悔しさや失望の方が大きかったです。

終わりに

この記事は「社内ニートでうつ病になり休職のまま退職したサラリーマン時代のブログ」の最終話にあたります。

僕は世界に一つだけの花だった

たった2年間の話ですが、今振り返ると中身が詰まった2年だっと思います。こんな経験談をこのようにブログに書いているくらいですから、僕は「この経験はこの経験で他の人より誇れる経験だ」と思うようになりました。

だって、社内ニートなんて貴重な存在です。仮病で毎日「熱がある」と電話し欠勤する人なんて珍しいです。オリンピックの十種競技にそういう競技があれば、僕は金メダルが取れる気がします。

スマップの世界に一つだけの花に歌われていた花は僕だったわけです。

後悔や疑念は今でも

もちろん、後悔や疑念もあります。

  • なぜもっと頑張らなかったのか?
  • 本当にうつ病だったのか?甘えではないか?
  • 一度くらい復職すればよかった。
  • 復職してダメだったら、退職すればよかったのでは?
  • うつ病を売りにしていてなんか嫌だ。

当時の体験談をブログにすれば、自分の中で整理できると思ったのですが、あまりそんな感じもしませんでした。

とは言え、当時書いていた日記を読み返すいい機会にはなりましたし、当時の僕も頑張ってたんだなとわかったので、それでいっか!という感じです。

人生は一難去ってまた一難の連続

退職後、僕は大学院へ進学し、ハッピーライフを謳歌すると思いましたが、こちらでもうつ病は再発するし、予定通り修了できないし、お金がなくてリボ払い地獄に落ちるし、色々大変でした。その話はまたいつかします。

おしまい。